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親鶏中華そば・中太麺@綾川・渋谷区恵比寿

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写真: 親鶏中華そば・中太麺@綾川・渋谷区恵比寿

写真: しお玉らーめん@とうかんや・江東区南砂 写真: 味玉つけめん・中@國もと・葛飾区京成高砂

手打 親鶏中華そば 綾川
  渋谷区恵比寿1-21-18 ライツ恵比寿1階

 恵比寿駅近くのとあるお店に向かったものの、あいにくこの日はダメな日だったので、リザーブしておいたこちらへ。こういうこともあるので、前もっての下調べは重要だ。平日の11時半過ぎの到着で店頭には10名の列。昨年の年末にオープンした新店だが、早くも人気店になっているようだ。前客に続いて並び、途中で店員さんの指示に従い食券を購入して列に戻ると、並び始めてから30分後にカウンター席に案内された。メインメニューは標記の親鶏中華そば一本。ただ、麺はどっちも手打ちの12番切刃相当の中太か4番切刃相当の極太麺かを選べる。4番切刃には強く惹かれるが、初訪なので無難な中太麺でお願いする。また、煮玉子等のトッピングや320円〜350円のミニ丼3種類も用意されていたが、RDB情報によれば1玉170gというまあまあ十分な量なので全て無視。
 配膳されるまで作り方を目の前で見ていたが、まず丼にかき氷のシロップをすくうカンロ杓子で鶏油を一杯、次いで小鍋で温めたカエシと出汁を混ぜたスープを注ぎと、ここまでが普通のラーメンとは違ったのには少々驚いた。そしてカウンターの上に運ばれ、手許に引き寄せた丼からは鶏のよい香りが立ち上る。口に含むとまず鶏油由来の鶏の香りが、次いでしっかり、どっしりに感じる鶏の旨味と醤油のまろやかな風味が堪能できる。これは日本人なら誰でも好きな味かも。一方、麺は手揉みのように十分によじられた平打ち気味の極太。麺幅はほぼ揃っていて6mm前後。青竹で打って手切りしているので栃木県の佐野ラーメンにも似ているが、佐野の麺ほど加水率は高くないようで、そのため食感はゴワッ、ボソッ、シコッ、加えて噛み応えだけではなく弾力もあるのでブリッとかなり強めの食感な点が異なるように思う。具材は、赤身主体の豚チャーシュー、鶏モモチャーシュー、鶏皮、メンマ、カイワレに薬味の木口切りネギ。豚チャーは脂身がないのでモモだろうか。少し締まっているものの難なく噛み切れ、豚肉の旨味、風味がそこそこ残っている。鶏モモはしっかりした食感なので親鶏だろう。旨味十分で鶏好きなら思わず頬が緩む。鶏皮は意外に弾力があってブリブリとしている。油っこさは全く無く、皮に潜む旨味が味わえる珍品。チョコレート色のメンマは味付け、特有の発酵臭とも大して目立たず、一方でこれもジャキジャキと食感良好で麺との対比が面白い。
 親鶏の清湯醤油といえば岡山県の笠岡ラーメンが挙げられるが、それとはまた異なる味わいで、企業系ならではのどうすれば売れるかよく考えられた一杯だ。

・お気に入り度:○+

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