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真鯛兜と鯛煮干の汐そば@しろくろ・杉並区八幡山

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写真: 真鯛兜と鯛煮干の汐そば@しろくろ・杉並区八幡山

写真: 鯛めし茶づけ@しろくろ・杉並区八幡山 写真: つけ麺(並)+味付玉子@べんてん・練馬区地下鉄成増

麺処 しろくろ
  杉並区上高井戸1-1-7

 期間限定で、しかも混雑時の近隣対策から平日に限って提供されているメニュー。提供の終期が来週火曜日と告知された。あと4日しかない上、店休日やスープ不出来の臨休などで月、火、水と3連休だったので大行列覚悟で出かけた。お店に着いたのは開店25分前の11時5分で、その時点で5番目と思いのほか並んでいなかった。また、11時半の開店時でも来客は総勢11名と予想外に少なかった。お店に入って直ぐの所にある券売機で標記(980円)と併せて「鯛の汐そば専用鯛めし茶づけ」(250円)のボタンもポチっとな。
 麺はストレートの中麺。こういうこだわりの専門店にしてはやや軟らかめの茹で加減で、丼の中では一番目立たない印象だったが、それでも適度にプリッ、シコッとしていて不満は全くない。目の前の麺箱には三河屋製麺の文字が見えた。スープは魚介の風味と旨味が強く、具材がなくても最後まで食べられるような気がする。この魚介風味は鯛煮干だと分かるようになったが、煮干しの旨味だけではないように思える。それが鯛の頭で引いた出汁によるものだろう。煮干し100%よりもこの方が断然飲みやすい。アラだけでは弱く、煮干しだけだと強すぎる、この間のバランスをうまくとっているのは店主さんのプロとしての腕前。さすがだ。具材は超豪華。低温調理の豚チャは、たぶん脂身を落とした肩ロース。しっとり軟らかく旨味十分でウマウマ。鶏チャはムネ肉で、これもしっとり軟らか、かつ、ムネ肉なのに結構しっかりした旨味がありこれも美味。パッと見モツのように見えるものは初めて出会うタイの白子の煮もの。初めてなので、最初は真子と間違えてしまった。薄めの味付けだが生臭さなどの嫌な匂いや臭みはなく、口の中でホロっと崩れると何とも言えない旨味が広がる。薬味の小ネギは風味が極めてよくてびっくり。これだけ風味がよいと、フグ料理に使われるコウトウネギ(高等ネギ、鴨頭ネギ)ではないだろうか。自信はないが。イクラは手を付けず、後述するご飯茶碗に移して茶づけ用に。ユズ皮は、途中で混ぜ込んでスープの味変に使った。麺を2/3ほど食べた段階で、できるだけ飲まないようにしたスープをすくって、真子をほぐして少し食べた鯛めし茶づけ用のご飯に注いだ。注ぎ終えたら、配膳の段階で配られたぶどう山椒オイルを一さじすくってスープに投入した。ぶどう山椒とは和歌山県の特産品で、ブドウの房のように大粒の実が成ることから名づけられた。その山椒を塩茹でし、オリーブオイル等に付け込んだものが山椒オイル。これをスープに加えると一気に山椒の香りが立つ。ユズとはまた違ったすがすがしさで、これはこれで美味しい。ただ、ユズと被るのがもったいなく思える。
 何も残らないよう気を付けて完食。なお、退店時も、店内に5名ほど、店頭には3名と大して並んでいなかったのは驚きだ。ポツポツと雨が降る中途半端な天気のせいだろうか。

・お気に入り度:〇+

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