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写真: 担々麺P・辛さ増し・大盛り@かんだ橋・千代田区神田 写真: 水炊き中華そば・特製しお@鳥藤豊洲市場店・江東区市場前

中華そば 西川
  世田谷区砧2-15-10 メゾンドオーポン1階

 こちらのお店は、2019年から3年間連続で「食べログ ラーメンTOKYO百名店」に選出されている。その人気店が、4月下旬の5日間、雑誌「ラーメンWalker東京2022」持参者を対象に、プレミアム限定麺を提供するというので土曜日のお昼に出かけた。1日15杯限定なので、いつもよりも少し早めの11時15分にお店に着くようにしたものの、店頭には既に少なくとも15人は並んでいた。これは予想外に多いが、ラー本が入る大きさのバッグを持っている者は半分もいないので多分大丈夫だろう。結局、ほぼ1時間並んでお店の入り口前まで来ると、奥様の指示に従って一旦入店し、右手奥にある小型券売機でお目当ての限定メニューのボタンを、エビスビール小瓶のボタンとともにポチポチっとな。1500円+450円=1950円。食券発券後一旦退店し、その後、奥様の再度の指示に従って指定のカウンター席に腰かけた。
 カウンター席に座るとすぐにビールが出され、2日連続で夏日となった中、ここまで1時間ちょっと並んで乾いた喉をようやく潤すことができた。レギュラー缶とほぼ同じ容量の小瓶のため、コップに注げば2杯なのでつまみ無しで飲むにはちょうどよい量だ。2杯目を飲み切る前に限定麺が配膳された。麺はストレートの中麺。少し軟らかいかなと思ったが、それでもちゃんと歯応えはあり、シコッ、ザクッとしたやや低加水かなと思わせる食感とともに、小麦の風味がしっかりと感じられる。厨房の麺箱には三河屋製麺と書かれていた。この麺は、お店のメニュー解説によれば、北海道産小麦「春よ恋」100%で打っているそうだ。スープは、動物系の濃厚な旨味の中に、魚介が「僕らも居ますよ。隠れているけれど気付いてね。」というレベルで感じられる。これもメニュー解説によれば、「大山鶏手羽、豚ゲンコツ、牛ゲンコツの出汁を下地に、大和しじみ、浅利をたっぷり加えた」ものだそうで、旨味は十分だが何の旨味が強いとかどの食材が目立っているとかはなく、複雑な風味と旨味があって「美味しいな〜」の一言。ニボシ青のりバターが添えてあり、食べ進むとこれが溶けてスープに混ざると、青のりの磯の香りや煮干の風味は感じないものの、コクと甘みがスープに加わり、より味に深みが出てもうレンゲが止まらない。具材はチャーシューとギョウジャニンニクのみと極めてシンプル。チャーシューは、黒毛和牛モモ肉(ローストビーフ)、燻製鴨ロース肉(いわゆる鴨ロース)、岩中豚バラ肉(トロトロの煮豚)の3種類で、牛・鴨・豚それぞれ素晴らしい味わいで言うことなし。青みを兼ねる天然物の茹でたギョウジャニンニクは、北海道に住んでいた時は、雪が解けるとギョウジャニンニクをよく採りに行ったもので、懐かしさとともにニラとニンニクをミックスしたような独特の味わいの記憶が蘇る。
 今回のラー本読者向け人気店月替わり限定麺のテーマは「元気になれる一杯」だが、牛、豚、鴨の3種の肉とアイヌの人々が薬草としても使っていたというギョウジャニンニクを食べれば元気になれない方がおかしい(笑) 当然、しっかりと完食した。

・お気に入り度:〇+

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