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牛ラーメン・並・ニンニク少なめ・野菜普通・アブラマシ@KANDA RAMEN STAND.・千代田区神田

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写真: 牛ラーメン・並・ニンニク少なめ・野菜普通・アブラマシ@KANDA RAMEN STAND.・千代田区神田

写真: 油そば@遊泳・新宿区西早稲田 写真: 汁なし麻婆・麺(1)・全部入り@まるいち・台東区浅草

KANDA RAMEN STAND.
  千代田区神田鍛冶町3-5 一八ビル2階

 牛白湯の二郎系という今までになかった商品を携えて4月にオープンした新店。お店はビルの2階にあり、エレベーターの2階の扉が開くともうそこは店内という珍しい造りだ。ゴールデンウィーク明けの平日、11時20分に訪れると先客は1名のみと閑散としていた。しかし、その後は3組計5名がやって来たのでそれなりに知られているようだ。メニューは牛ラーメンのみで、それに肉増量や味玉トッピングでバリエーションを増やすというやり方。麺量は並が200g、大は+100円で300gで、これに加えて−100円で100gの小の設定があるのは珍しい。小は女性狙いか、それとも酔客の〆用か。無料トッピングはニンニク(なし/少なめ/普通/マシ)、野菜(少なめ/普通/マシ)、アブラ(少なめ/普通/マシ)が用意されており、さらに濃い味希望の場合はカラメの注文も可能だ。お店には券売機は無く口頭注文・後払い方式なので、カウンター席に座ってメニューと無料トッピングを見て注文を考える。麺量は汁ありなので200gあれば十分、牛骨なのでニンニクは少なめに、背脂はいつものとおり多めにすることにし、店員さんに標記を告げて注文完了だ。1200円。
 麺の茹で時間は5分。タイマーがピピーッと鳴り、湯切りをして盛付けの後、カウンターの高い部分に置いたお皿の上に丼が配膳された。「熱いのでお気を付けください。」の言葉に従い、立ち上がって慎重に皿ごとカウンターに降ろした。麺はエッジがはっきりしたストレート極太麺。わずかに平打ち気味になっているため麺の断面は長方形だ。すするとごわっとした二郎系らしい独特の食感があり、遅れてシコシコとモチモチとの中間のようなやや弾力のある食感が感じられる。また、雑味ではないが麦っぽい風味を結構感じるので、ひょっとしたらラーメン二郎と同様にオーション小麦粉を使っているのかもしれない。形状は別にして、麺に関してはラーメン二郎の雰囲気が結構出ている気がする。ネット情報では、滋賀の麦笑製麺所という初めて聞く製麺所の麺だそうだ。スープは牛白湯。牛白湯という言葉が初めてなら、鶏白湯のようにここまで白い牛骨スープも初めてだ。牛骨特有の甘みがあるが、かえしの工夫によりその甘味を抑え込んでいるように感じる。お店のInstagramによれば、醤油と魚介を数種類ブレンドしたかえしとのこと。ちょっとミルキーな一方、あまり後を引かないすっきりとした飲み口が特徴のように思える。これにニンニクや粗挽き黒コショウ、近江牛脂が加わって、ちょっとやんちゃな二郎ライクなスープに仕上がっているが、まとまりのある味わいでバランスが崩れていない点が素晴らしい。これはレンゲが止まらない。具材はローストビーフが3枚に小さなサイコロ状の肉塊が大さじ山盛り1杯分くらい、野菜は大部分モヤシでわずかにキャベツが混ざる。薬味は細かめに刻んだ紫タマネギに木口切りの葉ネギ。ほぼ全面に前述のように粗挽きブラックペッパーが振掛けてあり、ローストビーフの辺りには赤い粉で太い直線が描かれている。この赤い粉は辛味がないのでパプリカパウダーのようだ。ローストビーフはしっとり柔らかく、上品な旨味がある。当たり前のように薄くスライスされているため、野菜の上に置いておいてもスープの熱がすぐに通ってしまうのが悩ましい。
 目先が変わっているが中身は堂々としたもので、オッサンには正直よく分からないが、いわゆる”映え”もなかなかではないかと思う。加えて糖質制限している者には嬉しい麺100gだとか、野菜増し、あるいはニンニクなしといった近辺のオフィスで働く人を取り込む術が施されているようだ。ただ、デフォルトが1200円なのはなかなか敷居が高いだろう。今後、どんな展開になるのか注目したい。

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