つけ麺ペペロッソ・大@ajito ism・品川区大井町
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ajito ism(あじと いずむ)
品川区大井1-37-4 オラシオン大井1階
平日だが、11時20分にお店に着くと店頭には長蛇の列が出来ていた。ざっと見たところ20人ほどが並んでいるようだ。2007年にオープンし、途中1回の移転を経て今年で15年を迎えたお店だが、12月15日をもって閉店するという。残り1か月を切ったのでもう一度、あるいは自分のように一度は食べておきたいという人々が並んでいるのだろう。お店に入れたのは1時間後の12時20分過ぎ、そして2席ある店内待合椅子でさらに5分ちょっと待ってからカウンター席に着席した。入店直前に奥様が注文を取りに来てくれていたので、着席後はすぐに配膳された。なお、行列は、退店時の12時50分でもその長さに変わりはなかった。
麺はエッジがはっきりとしたストレート太麺。冷水で締めてあるのでしっかりとした歯応えがあり、それと同時に弾力も感じる噛み応えのある麺だ。冷たいにもかかわらず小麦の風味も味わえる。菅野製麺所の麺だと聞けば納得だ。つけダレはドロッとしたトマト味のベジポタ。メニューの説明書きにはダイコン、ニンジン、タマネギ、セロリ、トマト、ニンニク等の野菜と上質な背脂、魚介出汁をブレンドとあるが、背脂や魚介は全く認識できなかった。塩分控えめな上比較的あっさりとしているものの、旨味は十分で物足りなさは皆無。麺にはニンニクとショウガが入った辛味オイルをかけてありニンニク風味のピリ辛に仕上がっていること、また、麺に振りかけられた粉チーズが味のアクセントになっていること、さらにフライドオニオンが添えられており、これらが効果により美味しくいただけるのだろう。つけダレの中には脂身付きの豚肉が3切れ沈んでいる。トロトロに煮込まれているので舌で簡単に潰せたが、それほど軟らかいのに肉の旨味が残っているのには驚いた。添え物のベリーリーフや、薬味のみじん切りタマネギ、ダイストマト、木口切り細ネギもいい仕事をしている。
麺量は200gの並880円、300gの大980円の2種類があり、今回は自分のつけ麺の標準量である300gにしたら、麺を食べ終わった段階でつけダレもちょうど無くなるというドンピシャのあんばいだった。イタリア料理出身のご主人が15年も前にイタリアンと中華つけ麺との融合を考え出し、ベジポタをこの世に初めて送り出したと聞けばただただ畏敬の念を抱くだけ。その結果が、「TRYラーメン大賞」の「汁なし部門」で5連覇を果たし見事殿堂入りというのは、実力を知る上で最も分かりやすい。でも、そんな名店がただ「飽きたから」という理由で閉店するのはいかがなものか。ピザソバという混ぜそばがあるので、もう1回は絶対来よう。
・お気に入り度:〇
アルバム: 東京のラーメン・その3
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